マラソンの限界は歩数によって決まるという仮説

先週フルマラソンの大会に参加してから一週間。
思ったよりダメージはなく、筋肉痛なども3日後くらいにはなくなったので、少しずつランニングを再開している。
 
ところで、一週間経って冷静に今回のマラソンを振り返ってみて、気づいたことがある。
 
過去5回のマラソンでは、長丁場になるということで、前半をかなり抑えて走るもだいたい20kmくらいには足(主に膝)が痛くなり、後半戦は歩くということが続いたのだが、それに対して、今回は前半をあまり抑えずに普通に走ってみたところ、それでも同様に後半は足が痛くてほとんど歩くという結果になった。
もう少し細かくみると、15kmまでは6分/kmくらいで走り、15kmを過ぎたあたりから急速にペースダウンして20kmくらいまで7分/km前後、20kmからはさらにペースダウンして、25km手前からは走れなくなった。
 
で、何に気づいたかというと、前半のペースが早かろうが遅かろうが、だいたい同じくらいの地点で足が痛くなり、走れなくなるということ。
後半のために温存してゆっくり走っても、結局はある距離を超えると足に痛みが出てしまうのである。
 
だとすると、脚の耐久性はスピードではなく、何度地面に足がついたかどうかで決まるではないだろうか、という仮説が頭に浮かんだ。
早く回転しようが、遅く回転しようが、足が地面についた回数が同じであれば、そのダメージにはほとんど差はなく、同じように痛みが出てしまうのではないかと思ったわけである。
 
計算しやすいように、仮に走っているときの歩幅を1mとすると、6分/kmで走ろうが、8分/kmで走ろうが、20kmまで走れば20,000回足は地面に着地している。
私の場合は、速いペースでも遅いペースでも、おおよそ20,000回着すると、足に痛みが出てきて走れなくなってしまうと考えられる。
 
よくよく考えてみると、フルマラソンのような超長距離走になると、当然のことながらゼエゼエ息を切らしながら走るようなペースにはならない。
上半身は元気なのだが、下半身に痛みが出てきて走れなくなってしまう。ボトルネックは下半身なのである。
だとすれば、少々速く走ったとしても問題ない。どうせ同じ地点で痛みが出るのだから。
 
そう考えると、今回の前半抑えずに普通に走るという作戦(と言える代物ではないが)は間違えではなかったことになる。いや、もっと速く走っておけば、後半もっと余裕をもって休みながら歩けたかもしれない。
もし次回フルマラソンに出ることがあるとするならば、前半は思い切り飛ばして行けるところまで走り、足に痛みが段階で諦めてあとは歩く、ということをやってみたい。
そのためにも、ちょっと速いペースで走ることに慣れておきたいので、ペースアップしてランニングに取り組もうと思った次第である。
 
ということで、1週間くらいで、もうフルマラソンは走らないという決意が揺らいでいる、という話でした。