日本に四季はなく、夏と冬の2つの季節しかない

2021年も10月に入り、残り3ヶ月を切った。
今年の夏も暑かったが、それでもほんとに暑かった時期はそれほど長くなく、比較的過ごしやすかったのではないだろうか。
私は経営している会社では工場がいくつかあるのだが、ほんとに暑い年は現場から悲鳴が聞こえてくるが、そこまでではなかったという印象である。
ここ数年でひどかったのは2018年で、この年は約3ヶ月猛暑が続いたと記憶している。7,8,9月ずっと猛暑の印象だった。
毎年暑いので毎年猛暑の印象があるが、実際はその時期がどのくらい続くかで疲労度が変わってくるのだと思う。
 
さて、10月に入る前後からかなり過ごしやすくなり、いい季節になったな感じている。
まだ最高気温が25℃を超える夏日も多いが、朝晩は20℃あたりで過ごしやすく、散歩なんかしても気持ちがいい。
 
なんてことを思っていたら、私の住んでいる地域では来週あたりから最高気温が20℃を下回り、最低気温が10℃前後の天気予報になっている。
こうなるともう冬である。私の感覚では、最低気温が10℃を超えていれば冬にしては暖かいという感じではあるが、あくまでも冬の気温である。
そう考えると、このいい季節だと思ってた時期は1ヶ月くらいしかないということに気がついた。9月末あたりから10月後半までの1ヶ月だけが過ごしやすい時期で、その前後は夏と冬なのだと。
 
春も、よくよく考えてみれば、3月までは基本寒く、4月の中旬くらいから過ごしやすくなるが、5月の下旬にはもう夏といった感じである。
となると、春と秋は、長く見てもそれぞれ1ヶ月半くらい、残りの9ヶ月以上は夏か冬なのである。
1年の4分の3が夏と冬で、春と秋は残りの4分の1しかないのである。
 
昔、中学か高校のとき、現代文のテストで出ていた文章で、日本は四季の国と言われるが、実は春と秋の時期は短く、夏と冬の2つの季節しかないのだ、二季の国だ、というものがあったのを記憶している。現代文のテストに出てくるような文章で、記憶に残るような内容のものはほとんどないのだが、なぜかこれだけは妙に記憶に残っている。もう30年くらい前の話で、書かれたのは少なくともそれよりは前のはずだが、まだ猛暑という言葉も浸透していなかった1990年代(もしくはそれより前)からこのようなことを感じていた人がいたということは、やはりそういうことなのだろう。
 
ということで、気づけば一気に冬に移行しつつあり、ちょうどよい季節は終わろうとしているが、残り少ないちょうどいい季節をしっかりと楽しみたいと思った、という話でした。