任期満了に伴う自民党総裁選がスタートした。
ポイントは1回目で河野太郎氏が勝ち切るかどうかで、どうやらそうならない公算が高そうではあるが、ここで論じたいのは誰が勝ちそうかいう予測でもなければ、誰に勝ってほしいという私の意見でもない。
総裁選に立候補した顔ぶれを見て、随分若いなと思ったということについてである。
ただ、これも候補者が若返ったということと言いたいわけではない。昔と比べると「見た目」が随分若いということが言いたいことである。
年齢はそれぞれ、河野58歳、岸田64歳、高市60歳、野田61歳である。
当時の3候補の年齢が、竹下63歳、安倍63歳、宮沢68歳。
平均年齢で言えば今回のほうが若いのだが、それでも岸田氏は当時の竹下・安倍両氏よりも1歳上で、写真を見比べるととても同年代とは思えないくらい、岸田氏のほうが若く見える。
何が言いたいかというと、この30年で60代の人たちは見栄えは10歳以上若返ったということ。私の父親は現在70歳だが、60歳のときの祖父と比べても同じか、それより若い印象がある(私の記憶が曖昧であることを差し引いても)。
寿命が伸びているということ以上に、この見た目年齢がだいぶ若返っているということは間違いなく言えるのではないだろうか。
さて、この現象は、次の30年でさらに加速するのか、それともこのあたり頭打ちになるのか、どちらだろうか。
現在の30代や40代も30年前に比べるとだいぶ若い印象があるので、おそらく30年後は今の60代よりさらに見た目は若くなっているのと予想する。
今の60代、70代をよく記憶しておいて、自分がその年代になったときに確かめてみたいと思う。総裁選のニュースを見ながら、そんなことを思った次第である。
ということで、ここ30年で日本人は10歳は若返ったのではないか、という話でした。