感染者数増減のサイクルを予想する

先日、このブログの記事で、新型コロナワクチン一巡後の社会がどうなるかについて予想してみた。
この予想を考えるまでは、なんとなく年末ごろまでには希望者へのワクチン接種が進み、その後は徐々に元の生活に戻っていくんだろうなと思っていた。
今年の年末は、忘年会なんかも普通に行われるだろうとか、来年の年初は賀詞交換会のようなものも行われるんだろうなと、漠然と思っていた。
 
しかし、冷静に考えてみると、ワクチンが一巡した段階ではまだ集団免疫獲得には至らず、ワクチン未接種者を中心に感染が広がることになりそうで、季節的な要因も重なり、医療キャパは現在の第5波以上の逼迫した状況になることが予想される。
そうなると、医療崩壊を横目に見ながら、忘年会ということにはならず、現在のような行動制限を強めたり弱めたりという流れが、年明けも続くと思っていたほうがいいと考えている。
 
その前提に立つと、どの段階で新規感染者数が落ち着き、どの段階で感染者増となるのかを予想しておいたほうがいいと思っている。
会社の行事などある程度準備が必要なものは、どのタイミングでやるべきか考えておいたほうがいいからである。いつ行事をしたほうがいいかまではわからなくても、この時期は明らかに感染者増になりそうなのでやめておいたほうがいいということはだいたいわかったりする。
個人レベルの行動であっても、この時期は動きやすいが、この時期は動きにくくなるといった見立てをしておいたほうが、感染者の増減に振り回されなくて済むかもしれない。
もちろん、その予想は外れる可能性もあるが、これまでの傾向からある程度は見通せるのではないかと思っている。
 
ということで、今後の感染のサイクルを予想してみたいと思う。
2021年9月上旬時点で、全国各地の新規感染者数が減少傾向にある。ただこれまでとは異なるのがピークの高さで、これがどのように作用するのかがわからない。しっかり下がりきればいいが、それとも途中で反転してまた増加傾向になるとそのまま第6波にもなりかねない。
ここにきて、都市部を中心に多くの都道府県では緊急事態宣言は9月末まで延長されたこともあり、最近の減少推移を見ていると、おそらく9月末にはいったん下げきり、それをもって緊急事態宣言解除となるのではないだろうか。とすると、10月は束の間だが行動制限が緩和されるのではないかと考えている。何かするのであれば10月は比較的にやりやすいということになる。
 
ただ、11月くらいになると、ワクチン接種者も増えてきて、もう自由に行動してもいいだろうという人も増えてくるため、ワクチン未接種者を中心に再度感染者が増えだすと予想。12月には第5波以上の状況になっており、それこそ忘年会という雰囲気にはならないのではないだろうか。このときの感染者増がいつまで続くかわからないが、デルタ株の感染力や季節要因を考えると、1月いっぱいくらいまでは続くのかもしれない。昨シーズンは12月くらいに感染者が増え始め、1月にピークを迎えたが、もう少し早いタイミングで感染者が増え始め、また増加の時期が長期化するのではないかと見ている。
 
あくまでもこの予想は素人の見解ではあって、外れる可能性も高い。
ただ、とくに私のような経営者にとっては、常にどのようなサイクルになるかを意識して、仮説をもっておくことは大事であると思っている。どういう根拠で増えたり減ったりするかということを意識して考えたい。
私自身、1ヶ月ごとくらいに自分の予想をアップデートして、年末年初、そして来年の行動の参考にしたいと思っている。
 
ということで、感染者の増減サイクルを予想してみた、という話でした。