フジロックは感染データを取るためのイベントにすればいいのにと思った話

Twitterのタイムラインを見ていると、フジロックフェスティバルの話題がにぎわっている。
私はこのフェスについては行ったこともないし、思い入れもないのだが、フェスなるものは何度か行ったことがあり、雰囲気はわかる。
 
Twitterのタイムラインは、賛否両論というよりは、このご時世にフェスをするのはいかがものかという論調が多く、密集している写真や動画が流れてくると、正直危ないなと思う。
 
では実際のところの感染リスクはどうなのだろうか。
写真で見るからには、たしかに密集はしている。ほとんどはマスクをしているが、なかにはしていない人もいる。いざ、パフォーマンスがはじまってしまえば、やはり盛り上がっている様子も伺える。話をする人もいるだろうし、中には大声を出している人もいるのではないだろうか。密接の要素はあると思う。
しかしながら、会場は野外で密閉されていない。これが感染にはどのくらいの影響を与えるのだろうか。
 
このイベントで感染が広がり、メガクラスター化するかは正直わからない。
やはりこれだけの人が集まれば感染拡大が起こるかもしれないし、野外ということでほとんで感染は広がらなかったということになるかもしれない。
ただ、この規模のイベントで感染がどのくらい起こるのか、個人的には興味がある。また、研究者からしてみれば、そういったデータは喉から手が出るほどほしいのではないだろうか。
 
それであれば、こういったイベントはデータ提供をすることで、社会的な意義を発揮するという発想もありではないかと思う。
感染防止という観点から見れば、やらないほうがいいということは間違いないだろうが、それでもやるというのであれば、せめてデータくらいほしいなと思うわけである。
こういった野外イベントでは、会場で感染が起こるのか、それともその後の飲食で起こるのか、はたまたほとんど感染は起きないのか。
まだ続くと思われるコロナ禍において、どのようにこのウイルスとつきあっていくのか指針となるデータが取れるかもしれない。
 
ただ、実際にどうやるかと言われれば、おそらくいろいろと難しいんだろうな推察する。
ぱっと思いつくのは、専用アプリのダウンロードを必須として、コロナになったら登録するようなしくみ。これだと、コロナ感染しても黙っていればそれまでなので、データとしては曖昧な部分が多く残る。
となると、どこまで実現性があるのかわからないが、マイナンバーの活用。チケット買う際もしくは入場するときにマイナンバーを登録を必須とし、コロナ感染者データと突き合わせる。感染者データのほうでマイナンバーのデータをもっているのかどうかわからないが、これであれば粗々のデータは揃うだろう。もちろん、このフェス以降の感染も考えられるわけで精緻なデータにはならないだろうが。
 
やるかやらないかといった、0か100の議論も大切ではないとは言わないが、やるならやるでその間の折衷案みたいなことが考えられないかなと思った次第である。
 
ということで、せっかくのデータ取得の機会をみすみす取り逃した、という話でした。