オリンピックは盛り上がるのか、を振り返る

オリンピックが始まる1ヶ月前に、「オリンピックは盛り上がるのか」という記事を書いた。

 

chikaran.hatenablog.com

この記事で私は、オリンピックが盛り上がるかどうかを、選手間の感染が広がるかどうかと、国内の感染者数が増えるかどうかで整理した。

当然、日本勢が活躍するかどうかで盛り上がりの度合いは変わってくるのだが、自国開催ということもあり、普通に開催できれば普通に盛り上がるだろうと考えていたので、ここではコロナとオリンピックという観点で、盛り上がりへの影響を考えた。
 
簡単に説明すると、以下の4パターンに分けて、それぞれでどうなるかを予想してみた。
1.選手間での大きな感染は起きず、国内の感染者数も少ない
2.選手間での大きな感染は起きないが、国内の感染者数は多くなる
3.選手間での大きな感染が起きるが、国内の感染者数は少ない
4.選手感での大きな感染が起き、国内の感染者数も多くなる
 
ここでは、この4つのどれになるかという予想ではなく、それぞれの場合でオリンピックの盛り上がりにどう影響を与えるかということをまとめた。
ここでの結論としては、国内での感染者数がどうなるかはオリンピックの盛り上がりにはあまり影響はなく、選手間での感染が起こると影響が大きいだろうというものであった。
たとえ感染者数が増えても、マスコミは感染についてよりもオリンピックを優先させて取り上げるだろうから、この場合は盛り上げるだろうが、選手間での感染が広がって試合ができないという事態になると、一気にオリンピックの熱は冷めるのではないかと予想した。
 
結果としては、選手間での感染は問題となるほどには広がることはなく、一方で国内の感染者数はかなり高い水準にまでなった(2のパターン)。
そして、この場合の予想通り、大会自体は大いに盛り上がって終わることとなった。
感染者数については、当初の予想以上の水準まで増えてきているが、それでもやはりオリンピックのほうが強かった。国民がオリンピックとコロナのどちらを求めていたかということであろう。
 
ただ、開幕当初(正確には開会式前なので開幕前になるが)のサッカー男子の日本の初戦の相手、南アフリカで感染者が増えて試合の実施が危ぶまれたことがあった。もしここで試合が中止になっていたり、またこの試合を通じて日本選手への感染が確認されていたりしたら、風向きは変わっていたかもしれない。ここが今回のオリンピックのターニングポイントだったのではないかと思っており、ここを無事に乗り越えたことは大きかったと感じている。
 
何はともあれ、大きな問題が発生することなく、大きな盛り上がりを見せて終わった東京オリンピック。改めて、大会運営関係者やボランティアのみなさんに感謝したい。
 
ということで、オリンピックは盛り上がったが、それは紙一重の結果だったかもしれない、という話でした。