ワクチン接種の臨界点と子どもたちへの感染

私のまわりでもワクチン接種が進んでいる。
高齢者に分類される私の両親もようやく1回目の接種を終えたようで、また地域の工場群では職域接種も行われている。
私はというと、接種券は来て予約受付開始となったのだが、ワクチンが足りないのか予約可能日が表示されておらず、まだ接種日も決まっていない。早くワクチンを打って、自由に行動できるようになりたいものである。
 
さて、ワクチン接種は進み、希望者への接種が終わるにつれ徐々に経済活動もオフィシャルに元に戻るようになってくるであろう。
おそらく10月くらい、遅くとも年末にはそういった状態になるのではないかと思われるが、そのときワクチン接種率はどのくらいまで達しているだろうか。
 
このブログでも前に、ワクチン接種はどこまで進むかというテーマで記事を書いたが、ざっと試算した結果6割くらいかなと見積もった。
ワクチン接種が進んでいる、イスラエルアメリカ、イギリスといった国でもだいたい希望者への接種が一巡したようで、これらの国でも6割程度で頭打ちになっているようなので、だいたいこのくらいなのだろう。
 
となると、6割が接種した段階でおそらく経済活動は元に戻ることになるのだが、デルタ株が流行しだしていることから、6割では集団免疫は獲得できないものと思われる。
そうなると、ワクチン接種している人は遠慮なく経済活動を行うので、接種していない人を中心に、コロナに罹る人がかなり増えることが予想される。
 
こればかりは、ワクチンを接種しないと選択したことの代償なので仕方がないことだと思うのだが、迷惑を被るのは子どもたちである。
 
今のところ12歳未満の子どもへ接種は解禁となっていない。
ワクチンを接種せずに感染した大人から子どもに感染し、そこから結果として小学校や幼稚園で流行ということが、全国各地で起きると予想する。流行した小学校や幼稚園ではかなりのパニックなるだろう。
5歳の子どもをもつ親としては、幼稚園の先生はもちろんのこと、保護者のほとんどがワクチンを受けてほしいと思うのだが、どうなるだろうか。
 
今回の日本で接種が進んでいるmRNAワクチンは、発症予防効果や重症化予防効果だけでなく、感染予防効果自体もかなり高いということなので、ワクチン接種者は守られる可能性が高いと考えられる。
そういった点においては、経済回復後のコロナ感染リスクは、ワクチン接種の有無と大きく相関するだろう。
であれば、大人はワクチンを接種するもしないも自己責任でリスクを受容すればいいのだが、子どもはそうもいかない。家族で接種していない人がいると、子どもまで感染するリスクがかなり高まる。
ワクチンを打ちたくないと思っている人は、最終的には自己判断になるが、この子どもへの感染という点も考慮して接種するかどうかの判断をしてほしいと思う次第である。
 
ということで、コロナは怖いが、ワクチンも怖い、と思っている人は、どちらが本当に怖いかよく考えて行動したほうがいいと思う、という話でした。