独特の世界観は子どもにとっては怖いこともある

土曜の朝にEテレをずっと流していると、8:25から「ムジカ・ピッコリーノ」という番組がはじまる。
ムジカ・ピッコリーノは、子どもを対象にした新感覚の音楽番組で、架空の世界を舞台に、様々なジャンルの音楽が持つ独自の世界観を、科学的実験やアニメ・CGなどを通じて、感覚的・多角的に提示して、子供達の音楽的感性を刺激しつつ、芸術への興味や関心を育んでいくとしている(Wikipediaより)。
 
娘が小さいころは、朝からEテレという日が多かったので、途中からハマって土曜日にこの番組をよく見ていた。
音楽は子どものころから得意ではないのだが、毎回の音楽のしくみをおしえてくれるような構成になっており、素人の私でもわかる感覚を得ることができるのがよかった。
 
ただ、どこかのタイミングでシーズンが変わりキャストが変わってから違和感があったのと、娘がYouTubeを見るようになって休日にはEテレを見なくなったのとで、最近はほとんど見ていなかった。
 
ところが、先日たまたまEテレがテレビに流れていて、ムジカ・ピッコリーノが始まったので、久しぶりに見てみようかと思ったら、娘が「こわい」と言い出してYouTubeに変えてしまった。
確かに、ちょっと独特な世界観があって、それがこの番組いいところだと私は思うのだが、それがうちの娘のように一部の子どもにとっては怖いと感じるのであろう。
 
そんな娘を見て、私も同様のことがあったことを思い出した。
私の場合は、水曜ロードショーである(後続番組の金曜ロードショーも)。
 
水曜ロードショー金曜ロードショーも、オープニングは海辺の夕焼けの映像で始まるのだが、これが何とのも言えず怖かったのである。
映像だけはない。トランペットで奏でる音楽も怖さを助長した。
冬場なんかは、こたつにもぐって、耳を塞いでいたのを今でも覚えている。
 
ついでに言うと、その後解説というかナビゲーターで出てくる水野晴郎氏も怖かった。
うまく言い表せないが、ちょっと日本人離れした顔が独特で苦手だった。
 
ムジカ・ピッコリーノと金曜ロードショー水曜ロードショー)のオープニング、ジャンルは全然違うが、こういったちょっと日常と離れた独特の世界観は、子どもにとって受け入れ難いことがあるなと思った次第である。
 
ということで、今でも金曜ロードショーのオープニングテーマを聞くとゾクッとする、という話でした。
 
ちなみに、水曜ロードショーのほうは改めてオープニングテーマを聞いてみたがあまり覚えがない。1985年に水曜から金曜に移行しており、当時小学2年だったので、水曜ロードショーのほうも見ていたはずだが、音楽は記憶には残っていない。おそらく記憶が上書きされたものと思われる。