焚き火に見る、炎上はなかなか起こらない

この週末は、娘(5歳)とキャンプに行ってきた。
そこで焚き火をしようとして、なかなか火がつかなかったことは前日のこのブログに書いた。
 
キャンプをはじめてそろそろ2年になるが、火を起こすのは難しい。いや、起こすというのもおこがましい。普通に火をつけるだけでもいろいろ難しい。
 
はじめてキャンプは妻と娘(当時3歳)と行ったのだが、手ぶらで行けるキャンプで、テントや調理道具などはすべて貸し出してくれるというものだった。
そこで木炭も用意されており、1つだけ入っていた着火剤を使って火を点けるという段取りになっていた。
そのキャンプには同じ日に4組の家族が参加していたのだが、うちだけがなかなか火がつかず、バーベキューが始められないという状況に陥った。
1つ目の着火剤はあえなく消えてしまったので、管理棟に売ってある20個くらい入っている着火剤を買ってくる。
しかし、着火剤を何個入れてもつかない。
火を点けることができないということは、男としての何かを否定されているような気分になり、妻からいろいろとアドバイスを受けるのだが素直に聞き入れることができなかった。
結局、そんな私を見かねた隣のテントのご主人がバーナーなる秘密兵器を貸してくれ、どうにか火を点けることができたのだが、以来焚き火は毎度一筋縄にはいかない。
 
今回も大きな薪をそのまま入れてしまい、なかなか火は点かなかったのだが、毎回こんな感じで思い通りにならない。
やっとのことでついたと思っても放っておいた結果、消えてしまうというのもよくある。
新たな薪をくべないと燃えるものもなくなってしまうし、その新しい薪を入れるタイミング遅いと、空気を入れるなど世話をしないとこれまた火は小さくなってしまう。
 
そんななかなか燃えない様子を見ていると、たまに見る山火事のニュースも、頻繁には起こり得ないからニュースになるのであって、一度火がついても、それが燃え広がるような惨事になることはごくごく稀なのであろうと気づく。
 
それと同様に、いわゆるSNSにおける炎上もなかなか起こらないんだろうなと思ってしまう。
著名人の炎上は頻繁に起きているように見えるが、それは氷山の一角で、水面下では炎上を起こしたくてもまったく起きない無数の投稿があるのだ。
ぼやにもならない内容の投稿がそれこそ数え切れないくらいあり、その中からぼやになるようなものでもごく少数。それが燃え広がっていわゆる炎上と呼ばれるものになるのはほんと一握りでなのである。
そして、いったん炎上したような内容であっても、2~3日もすれば終息してしまう。よほど燃料を投下し続けないと炎上は続かない。
炎上に限らず、いわゆるバズるということ含めても、大きなうねりになることはホント稀なのである。
 
そんなことを、なかなか火が点かない焚き火を見ながら考えたというわけである。
 
ということで、なかなかバズる記事を書くことはできないが、とりあえず焚き火の火はキッチリつけることができるようになりたいと思った、という話でした。