TVerのCMのリスク

最近、TVerというサービスでテレビ番組をよく見る。
TVerは、テレビ番組の見逃し配信サービスだが、大半のドラマやバラエティ番組を見ることができる。
 
私の場合、息子(7ヶ月)を寝かしつけるときに、ワイヤレスイヤホンを耳に入れて、いっしょに横になりながら見る。
横になっているときはもちろん問題ないが、息子が寝ずに抱っこしてあやすときも見ることができるので重宝している。
 
さて、このTVer、番組の前後や途中にCMが入る。
その番組の同局がつくっているドラマやバラエティの番組宣伝が流れるときもあれば、普通の商品やサービスのCMが流れることもある。
正直、この時間がかなり不毛と感じるので、CMなしのサービスをつくって課金してくれれば、私は喜んで支払うのだが、民放がつくっているサービスなので、そういうオプションはつくられないと諦めてはいる。
 
CMが入ることは仕方がないとして、CMを出すほうとしては、TVにないリスクがあるように感じている。
TVerでは、1つの番組を見たときに、同じ会社の商品やサービスのCMが複数流れるときがあるのだが、これがリスクと感じている。何がリスクなのか。
 
まず、単純にしつこい、と感じる。
1つ番組を見ていて、2~3回同じCMが流れることがある。中には、まったく同じCMを2回連続で流れてくることもある。同じCMを流されると、それはもういいと思ってしまう。
テレビでも、1つの番組で同じCMが流れることはあるが、CMの総数が少ないので、余計にしつこいと感じてしまう。
 
そしてもう1つ、テレビのCMと大きく違うのは、スマホで見ているということである。
テレビのCMであれば、流れている時間をスマホでつぶせるが、TVerの場合スマホで見るので、スマホでその間の暇をつぶすことができない。
この差は大きい。
よほど面白いCMをつくらないと、感情的にはゼロではなくマイナスになってしまう危険性があるのである。
 
また、中には商品・サービスのCMではなく、企業自体を宣伝するためのCMも流れており、とくにこの1~3月あたりは、就職活動をしている学生向けのCMと思われるものが多く流れている。
ここでつまらないCMを流し続けると、上述のとおりマイナスのイメージとして対象である学生の脳裏に定着してしまう可能性がある。
それでも知られないよりかはいいという考えもあるかもしれないが、ネット媒体で動画の広告を出すのであれば、よほど考えてCM自体がおもしろいと思えるようなものをつくらないと効果は薄いと思うが、そういったCMはまだまだ少ない印象である。
 
TVerはテレビ番組の配信サービスということで、CMもテレビのやり方をそのまま踏襲しているように感じるのだが、ネットのやり方にあわせていかないと、効果がゼロどころかマイナスになってしまう危険性があると感じた次第である。
 
ということで、過渡期はいろいろ難しいなと感じた、という話でした。