努力の集中化と努力の最小化

今日から4月。
新年度を迎えるということで、気分を一新させていきたいところだが、うちの会社は12月決算で1月はじまり、また今年は新入社員もゼロということで、あまり新年度らしくない4月1日だった。
 
去年はコロナが流行しだした中ではあったが、新入社員もいたので入社式を行った。
式の中の祝辞で、このようなときだからこそ、今何を思い何を考えたか、1ヶ月だけでいいので日記を書いて、1年後読み返してみてくださいという内容のことを話した。
そして、言いっぱなしも良くないと思い、私自身も日記をはじめてみた。
 
はじめはとりあえず1ヶ月続けてみようと思ったのだが、やってみるとそれほど抵抗感もなくできたので、そのまま継続して1年が経過した。
1日の他愛のない出来事を書くだけの日もあったし、会議の中で感じたことを言語化してみたいこともあったりと、体裁を気にせずに1日のまとめを整理するということをやってきた。
 
結果として1年間継続できたのは、まず1ヶ月だけやってみようとスタートしたのがよかったのだと思っている。
日記を書くということは前からやってみたいと思っていたのだが、なかなか踏ん切りがつかなかったのは、おそらく一旦はじめたら途中でやめたらいけないという強迫観念のようなものがあったからだと思う。
そこに気づいて、とりあえずは1ヶ月だけやってみる、という気持ちでスタートできたのがよかったのではないかと思っている。
 
このブログも同様のやり方で継続できている。
今年に入ってから(正確には年末から)毎日更新を続けているが、これも最初は1週間だけ毎日更新ということを何回かやって、そこで慣れたころ、年初に1ヶ月毎日更新にトライし、その余勢で3ヶ月毎日更新が続いている。
 
私はこのやり方を「努力の集中化」による習慣化と呼んでいる。
期間限定ではじめてみて、それがうまくいけば続ければいいし、やめたければやめて、また気が向いたときにはじめればいいという考え方である。
 
一方で、今日(4月1日)のTwitterを見ていると、新入生や新入社員向けに、「毎日できるくらい小さなことを継続してって、徐々にその量を増やしていけば、いずれ習慣化できる」といったアドバイスをしている人が複数人いた。
 
これは『小さな習慣』という本でも紹介されている方法で、例えば筋トレを習慣化したいときに、いきなり毎日腕立て伏せ50回!とか目標を立てるのではなく、1日1回を目標とする。腕立て伏せ1回であれば、少々体調が悪いときでもできるし、普通であれば少なくとも10回くらいはやることになるので、これを毎日続ければ習慣化できるというわけである。
私はこれを「努力の最小化」と呼んでいる。
 
「努力の集中化」と「努力の最小化」、どちらが優れているというわけではなく、自分の好みで選択すればいいと思うが、どちらも習慣化させるために有効な手段だと思っている。
新年度ということで、心機一転、目標を立てたり、習慣化させたいと思っていることがある人も多いかと思うが、このどちらかの方法でトライしてみてはどうだろうか。
 
ということで、来年入社式があったらこんなこと話そうと思った、という話でした。
 
小さな習慣

小さな習慣