昔、自分が書いた文章を読んでみる

かれこれ15年くらい前、2006年から2009年にかけて自分が書いていたブログを読み返してみた。
 
前職を辞めるちょっと前くらいから、大学院に行っていた時期をはさんで、地元に帰ってきた当初まで書いており、ブログといっても、大半は読書メモで、たまに思ったことをメモってある、くらいのものだった。
しかも、体裁を整えるのが面倒だったのと、自意識過剰だったのとで、非公開にしていた。
読んだ本のリンクを貼っているだけであったり、備忘録代わりに思ったことをちょっと書いていただけで、ちょうど大学院に行っていた時期だったので、当時読んでいた学術的な本が並んでおり、また小難しい考えごとが記録されていた。
 
そんなブログを読み返してみて、正直はずかしいし、ほんと大したことは書いていないし、人様に見せられるものではないのだが、これはこれで意味があるものだなと思った。
当時こんなこと考えていたということを思い返すことができるだけで、価値があるように感じたのである。
読書メモも、Amazonのリンクが貼ってあるだけのものが多く、そこに5点満点で点数をつけているだけなのだが、それでもこんな本を読んでたなということが思い出され、これも価値があるように感じた。
 
価値があるといっても、書いてある内容が今の自分の役に立つ、というようなことではない。
もしかすると、単なるノスタルジーかもしれない。写真を見返して懐かしむのと同じような感覚なのかもしれない。
 
あともう1つ価値があるとすれば、15年前の自分も今の自分も大して変わっていないな、ということを実感できるということかもしれない。
これは別に否定的なことではなく、そんなものだよなということを再確認できることに意味があるように思う。
 
去年から書き始めた日記は、まだあまり時間が経っていないからか、読み返しても同様の感覚は得られない。
ただ、これも10年スパンで寝かせると熟成されて感じるものが出てくるのかもしれない。
そう考えると、こうやってブログを書いたり、毎日日記を書くというのは、10年後の自分のために書いているのかもしれない。
役には立たないけど、過去から現在につながっていることを実感できる。
 
以上、終始ちょっと曖昧ではあるが、とにかく過去自分で書いたものを読み返すことは意味があるなと思った次第である。
 
ということで、昔の文章読み返す意義をもうちょっと言語化したいと思った、という話でした。