キングコング西野亮廣の吉本退社は炎上商法ではないのかという仮説

キングコング西野亮廣氏が、吉本興業とのマネジメント契約を打ち切り、「退社」したというニュースで世間が盛り上がっている。
雇用関係があるわけではないので退社という表現が正しいのかどうかは微妙なところだが、わかりやすさという点でこういう表現が使われているのであろう。
私はテレビをほとんど見ないので、ワイドショーでどのように取り上げられているのかはわからないが、ネットニュースではそこそこというか、けっこう取り上げられており、コメント欄含め盛り上がっている。
芸能人が事務所を辞めたとかいうニュースは正直どちらでもいいという気持ちもあるのだが、1つ気にかかる点があるので、せっかくなのでまとめておきたいと思う。
 
その気にかかることとは、なぜこのタイミングで辞めないといけないのか、ということ。
このタイミングというのは、もちろん「映画えんとつ町のプペル」上映のタイミングという意味である。
この映画、西野氏にとって一世一代の大勝負であり、そんなタイミングでなぜ騒動になるようなことをしているのだろう、という素朴な疑問である。
 
今回の直接のきっかけは、西野氏の運営する会社側のマネジャーからのLINEでの依頼に対する、吉本興業のマネジャーが態度が気に食わないということであるが、日ごろから西野氏は、吉本興業のマネジメントのしくみ(マネジャーが1年おきくらいに交代するシステム)に疑問を投げかけており、こういった話は今にはじまったわけではないようだ。
また、私もLINEの内容は確認したが、そこまでキレる内容とは思えないし、さらにそれをTwitterに晒すのは、理屈としてちょっと無理がある。
また、現在吉本興業からの仕事はほとんどなく独立しても問題はないが、育ててもらった恩と愛着はあるので所属しているという趣旨の発言も繰り返しており、今回の退社は唐突感がある。
仮に西野氏がこの件でご立腹だったとしても、退社については、落ち着いてからゆっくり話せばいいだけの話である。
 
さらに、吉本興業はこの映画制作に大きく関わっている。
この映画には吉本興業もクレジットされており権利者であることから、ここで仲違いですれば、映画の権利に関する揉め事まで発生する。
頭にきたからという理由だけで、揉め事になるリスクを冒してまで、このタイミングで退社するのは得策ではないと思うのである。
 
では、なぜこんな時期に、こんな理由で退社したのか?
勘のいい方はお気づきだと思うが、こんな時期だからこその退社なのである。
今回の退社騒動は西野氏がしかけた炎上商法である、というのが私の仮説である。
炎上させて、西野氏に注目を集め、そして映画えんとつ町のプペルに注目を集めるのである。
 
そう考えると、いろいろと合点がいく。
観客動員数が100万人を超えた現時点で、さらにもう伸びを考えたときにこれほどのプロモーションはない。
「退社」というカードをこのタイミングで切ってきたのである。
悪名は無名に勝るではないが、認知を獲得するという意味では、リスキーだが効果は高い。
 
LINEの内容についても、晒す必要がある。
アンチのコメント含めて、議論を巻き起こしやすいようにあえてそうしているのだ。
炎上芸人の面目躍如である。
 
そこまで考えると、これは吉本興業もグルである可能性まである。
もしこの仮説が正しいのであれば、少なくとも上層部とは話がついていてもおかしくない。
映画の権利とか考えると、単独でやるにはリスクが高すぎるからである。
 
今回の炎上を受けて、西野氏は作戦通りという感じなのか、それとも火力調整を誤ったと感じているのかはわからない。
ただ、策士である西野氏がただ腹を立てたという理由で、このタイミングに辞めたとは思えないのである。
今回の騒動の顛末がオープンになることは、おそらくないと思うが、この炎上が映画の動員にどう結びつくのかは注目してみたいと思う。
 
ということで、こんな妄想をしてみました、という話でした。