前回の記事では、キャンプ歴1年、私の設営と撤収が下手くそという話をしたのだが、今回はなぜ時間がかかるのか、原因と解決策について考えてみたい。
この設営・撤収に時間がかかり過ぎる問題を、うちの会社のキャンプ好き従業員に話すと、やはり時間がかかり過ぎと言われた。
基本的には、設営・撤収は30分から長くても1時間くらいで済ませてしまうとのことで、そうでないとキャンプ自体に行くのが億劫になってしまうと言っていた。
確かにそのとおりで、そう言われてみて、改めて自分は何でキャンプに行っているのだろう?と考えてしまった。
土曜の昼に行って、日曜の昼に帰るというスケジュールで、設営や撤収に5~6時間もかけていたら、風呂と食事と睡眠以外はすべて設営・撤収ということになってしまう。
文字通り、設営と撤収をしにキャンプに行っていることになる。
そうなのだけど、やはり食事の時間、娘と二人でわーわー言いながら肉を焼いたりごはん食べたりという時間はかけがえがないし、娘が寝たあと焚き火見ながらぼーっとお酒を飲むという時間は他では得難い。その時間のために、設営と撤収をしているのである。
それはそれで仕方のないことだが、できればここの時間はもう少し短縮して、ゆっくりする時間も増やしたい。それに娘とゆっくり遊ぶ時間も増やしたい(そうでないと、ついてきてくれなくなるおそれもある)。
ということで、前置きが長くなったが、なぜ設営・撤収に時間がかかり過ぎているのかを考えてみたい。
さっそく結論なのだが、この2点に集約されるのではないかと思う。
・やるべきことが整理できていない
・そのやるべきことの順序をその場で考える
1つ目のやるべきことが整理できていない問題。
もちろんおぼろげながらタスクリストは頭の中にある。テントを設営するとか、テーブルを出すとか、大きなところはもちろんわかっている。
ただ、細かいところまで頭に入っておらず、やりながら気づくということが多い。
例えば、日焼け止めを塗るとか、防虫スプレーをかけるとか。テントを立て始めてから、こういうのを忘れていたことに気づく。そこで、いったん手を止めて、娘と私の日焼け止めと防虫スプレーをする。
さらにはテーブルを出しながら、嫁にキャンプ場に到着したことを連絡し忘れていたことを思い出して、作業を中断してLINEする。
こんな感じで細かいタスクを思い出し、そのたびに作業を中断するので、余計に時間がかかってしまうのである。
もう1つが、そのやるべきことの順序が整理されていない問題
先にやっておかないと意味がないことや、先にやっておかないと次ができない作業があったりする。
前者の例として、上で挙げた日焼け止めとかは、作業が終わって、日が暮れてから日焼け止めを塗っても意味がない。
蚊取り線香をつけるといったことも、テントの設営が完了した段階でやっておかないと、必要以上に蚊に刺されることになる。
また、後者の例としては、食器などの洗い物は先にやっておかないと、乾かす時間がいるのに、面倒くさいので後回しにして、余計な時間がかかってしまってしまうということもよくある。
こんな感じで、あらかじめ順番を決めていないため、目についたことからやったり、やりやすいものからやろうとして時間をロスしてしまう。
また、無駄に最適解求めようとして、いろいろと考えすぎているうちに時間が経ってしまうということも多々ある。
解決策はこの裏返しになる。
1.必要なタスクを「すべて」洗い出す
やるべきことを「すべて」書き出しておけばいいのである。
テントを設営するといった大きなタスクだけではなく、嫁に連絡するとか蚊取り線香をつけるとかランタンを出すとか、そういった細かいタスクまですべて出しきってしまう。
これをきちんとやれば、途中であれこれ考えてなくて済む。
2.洗い出したタスクをどの順序でやるかを決める
タスクを洗い出すだけではおそらく不十分で、どの順番でやるべきかをあらかじめ決めておくことも大事である。
現場でその順序を考えると、やりやすいものからやったりして、先にやっておかないといけなかったことができていない、という状況に陥りやすい。
また、前述のとおり、効率よくやりたいと、無駄に最適解を追い求めてしまうような性格なので、現場でそれをやりだすと余計に時間をかけてしまうことになりやすい。
なので、事前に順序を決めておく、というところまでやっておきたい。
これは仕事と同じである。その場その場で考えるのではなく、はじめる前にやるべきことをすべて書き出してしまうのである。
最初にタスクを洗い出すことに時間をかけることで、結果的にかかる時間を短くできるのである。
何も趣味のキャンプでそこまでやらなくてもいいではないか、と思わなくもないが、これでゆっくり過ごせる時間が増えるのであれば、それに越したことはない。
ということで、次回キャンプはタスクリストをつくって臨みたい、と決意を新たにしたというお話でした。
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