日記のハードルはなぜ高いのか?~習慣化させるための3つの方策

今年(2020年)の4月1日から毎日日記を書いている。
久しぶりに新卒の新入社員が入社したので、その挨拶で日記を書くことを勧めたので、自分もやってみようということではじめた。
とりあえず1ヶ月だけやってみようとはじめて、そのときに思ったこととまとめてみたのが下の記事である。
 
それから、さらに約4ヶ月が経ったが、今のところ継続できている。
日記を書くという行為は、ずっとやってみたいと思いながら、一方でめんどくさいなと思ってできなかったことである。
しかし、実際やってみると、はじめる前に感じていたより負担なく続けることができている。
そこで、日記をはじめるにあたって、何がハードルになっているのか、そしてそのハードルをクリアするためにはどう考えればいいのか、まとめてみたい。
 
その前に、まず日記とは何を書けばいいのだろうか。何でもいいのだろうけど、何でもいいと言われると、これはこれで困る。
なので、私自身書いていること、もしくは書きたいことを3つに分類してみた。
 
1.行動の記録
一番ハードルが低いのが、これだろう。今日何した、これした、ということひたすら書く。ただ振り返るだけである。
あわせて、子どもや家族がこういうことをしたということも記録しておくといいだろう。
うちの家族は今年二人目の子どもが産まれる予定なのだが、一人目の娘がどういう時期にどういうことで大変だったかを記録しておけばよかったと後悔している。
夜泣きとか、いつごろまで続くのかがわかっているだけで、精神的には楽なのだが、そんなことが日記に記録されていれば、読み返したいところだ。
 
2.思考の整理
行動だけでなく、何を考えたかどう思ったか、も記録しておくとさらにいい。
考えたことというのは、思っている以上にすぐ忘れてしまうし、おぼろげにいいことを考えたと思っても、ただ考えただけでは人に説明するのは難しい。
ちょっと思ったことをメモ程度に残しておくのでも意味があるし、思考を深堀りして整理して書き留めておくと、いざというとき人にも説明できる。
 
3.目標の確認
人は自分で立てた目標をすぐに忘れてしまう。それを振り返るタイミングとして日記を活用するのはいいことだ。
長期の目標、年間目標、月間目標と長短あわせていろいろな目標があると思うが、毎日ではなくてもいいので月に1回くらいは目標の振り返りができるといいと思う。
7つの習慣」にもあるように、週次にまで目標を落とし込んでいれば、日記はその振り返りに活用できるだろう。
 
私自身は、1を軸に、2は何か思いついたときに考えたことを書くようにしている。
3ももっとやっていきたいのだが、正直なところあまりできていないので、これからはもう少し意識していきたい。
 
さて、ここからが本題だが、日記を書くということのハードルはなんだろうか。
大きくは3つあると思う。
 
1つ目は、毎日書くということが大変というイメージがあるから。
日記を書き始めるということは、今日から半永久的に続けないといけない、というイメージを(無意識に)もってしまうのではないだろうか。
ゴールがないことをやり続けるというのは大変である、と思ってしまうのである。
そうであれば、ゴールを設定してしまえばいいと思う。
私の場合は、1ヶ月だけ続けると決めてしまった。いつも言っていることだが努力を「集中化」してしまうのである。
毎日ずっとはハードルが高くても、1ヶ月くらいならできる(はずである)。
 
2つ目は、日記というと、高尚なことを書かなければという意識が働くから。
上で言うところの、2の思考の整理や3の目標の確認といった内容のことを書かなければいけない、と(これまた無意識に)思ってしまっているのではないだろうか。
思ったことや感じたこと、考えたことをまとめるというのはちょっとしんどい作業で、その作業を毎日やらないといけないと思うことでハードルが高くなっているのだと思う。
しかし、ただ行動を記録するというだけなら、そんなに難しくない。どんな会議に出た、誰と食事に行った、など。
これだけでも、後から見れば有用な情報になることはけっこうある。
朝からやったことをひたらすら書くだけでいい、と考えればそのハードルは低くなるのではないだろうか。
 
3つ目は、事後性が高く、有効性を意識しにくいから。
今日やったことを記録するだけでいい、と言われても、これがどう役に立つのかはイメージにしにくい。
ただ、後から振り返れば、あのとき何をやったか、何を思ったか、記録しておけばよかったと思うのである。
上述したように、私自身、上の子が生まれた後のことを書いておけば良かったと後悔している。次の子が産まれるにあたって、どのくらいでどんなイベントがあったかを記録しておけば、それを読み返して準備したり心構えができたと思うからである。
また、今はコロナの影響で景気が悪く業績も厳しいのだが、約10年前のリーマンショックのときはどうだったか、当時の日記があれば読み返してみたい。そのときと何が同じで何が違うのか、これを整理できるだけでだいぶ頭の中が整理されると思う。
事程左様に、日記は事後性が高く、やってみないとその効用は意識しづらいので、はじめるのに億劫になってしまうのだが、過去において自分の日記を読んでみたい時期があるかどうか確認してみて、あのときの自分はどんなことをしていてどんなことを考えていたか知りたい、と思えば日記を書くという行為は意義があると感じられるのではないか。
 
以上まとめると、日記をはじめてみたいと思っているけど踏み切れないと思っている人がいれば、過去の自分の日記があれば読んでみたいかを問うてみた上で、読んでみたいと思ったのであれば、まずは「行動の記録だけをしてみる」「1ヶ月間だけやってみる」を実践してみてほしい、ということになる。
最初からあれもこれもと考えずに、継続させることを優先して、習慣化できた段階で、思考の整理や目標の確認といったこともしてみるくらいがいいのではないだろうか。
 
ということで、私自身はもう少し日記を続けてみようと思っている今日のこのごろの話でした。