説明するのではなく、数字で結果を残すということ

今朝、Voicyの 西野亮廣エンタメ研究所を聞いて、思ったことがあるのでここにまとめておきたい。
 
私は2000年代はじめに就職して社会人となり、大学院への進学を経て、地元の父親が経営する会社に入って、今は私自身が社長として経営をしている。
前職では6年勤めたがマネジャー経験がなく、逆に今の会社では2年目からマネジャーというか経営者の立場で仕事をしている。
地元に戻って今の会社に入ってから悩んでいるテーマがいくつかあるのだが、その1つが「伝えたからといって、それが行動にはつながらないし、当然結果にもつながらない」ということである。
 
ある新規の事業の取り組みで、営業の進捗報告をどうするかという話になり、それであればこの本に紹介されている方法でやったらいいのでは、と担当の管理職に本を渡したことがある。
その本の内容と今からやろうとしている取り組みの類似点が多かったので、それで実行してくれるだろうと思っていたのだが、いっこうに事は進まない。
そこでその担当管理職に聞いてみると「どうやっていいかわからない」ということであった。
そのとき、抽象的な概念や他での事例を伝えただけでは実行には移せないのだ、ということ気がついた。
 
それ以来、私は「伝える」という行為をもっと丁寧にやるべきなのか、それとも私自身がいっしょに実行するのがいいのか、どちらがいいのだろうかと悩んできた。
もちろん、どちらかを100でもう一方が0という話ではないのだが、どちらに軸足を置くべきか思案し続けている。
で、今のところの結論としては、後者のいっしょに実行するという方を選ぶようにしている。
いくら丁寧に説明してもイメージできないものは実行が難しいということと、事前に説明しても事後的に例外が出てきてその対応ができず前に進まないということがよくある、からである。
 
それで、冒頭にVoicyに戻るわけだが、西野氏はこれまで新しいことをやろうとするときに、説明や説得を試みてきたがそれらはうまくいかず、数字で実績を残すことで、ようやく周りが理解してくれたという話で、だから説明や説得に時間を割くよりかは実績というか数字をつくったほうがいい、ということであった。
 
私はとかく自分が「わかる」とそれで満足してしまい、「できる」かどうかにあまり関心がないというか執着がないのだが、経営者としては結果を残すことが(言うまでもなく)大事で、それには「できる」ことを示すのが一番てっとり早い、ということに最近気がついた。そこに今回Voicyでこの話を聞いて、とりあえず1回結果を出すというところまでいっしょにやってみる必要があるな、と想いを強くしたということである。
 
しかしながら、そうなると、すべての事案に経営者である私が首をつっこむわけにもいかないので、以下の区分けが大事になる。
A.決断・判断を自分がして、実行も自分で行う
B.決断・判断は自分がして、実行は任せる
C.決断・判断も実行も任せる
※ここでいう実行というのは、実際に自分で手を動かすいう場合もあるが、基本はそのプランニングに携わるだけでなく進捗確認までするという意味で捉えている。
 
今年もやりたいことがたくさんあるが、それらを見極めて上記のA,B,Cで区分し直して、Aに区分したものはやり切りたい。
 
ということで、1月も半ばを迎えようしているけれど、まだまだ意識の高さを維持できている今日このごろでした。