何か問題が起こったら、すぐに対策を考えるのではなく、原因を追求するのでもなく、問題が何なのかを確認することが大事という話

昨日の夕食後、突如寝ていた娘(4歳)が食べたものを吐いた。それから、日付が変わるくらいまで、計4~5回嘔吐が続いた。
最初は少し食べすぎたかな、くらいに思っていたのだが、続くとさすがに心配になる。
嫁は「ノロウイルスだ!」と断定的になり、これはまずいと消毒を始める。
しかしながら、よくよく症状を整理してみると、嘔吐あるが、下痢はない。それに話を聞いてみると、便通も2日くらいないようだ(幼稚園でも出ていないというのは本人談。家では2,3日出てないとは嫁談)。そこから、インターネットでいろいろと調べてみたのだが、私は(おそらく)ノロウイルスではないだろうな、と思った。
その後、娘も寝たので、続くようであれば翌朝病院に連れて行こうということになり、私たち夫婦も寝ることにした。
 
今朝、まだお腹が痛いと娘が言うので、小児科に連れて行くことに。
先生に聞くと便秘で嘔吐になり、診療所に来る子どもが今日は多いとのこと。
幼稚園が8日からはじまるので、そこでインフルエンザをもらうと、それから便秘気味になり、発熱と嘔吐につながるケースが多いようだ。
うちの娘も、浣腸をして便の様子を確認してもらい、血液検査もしたところ、どうやらインフルエンザではなさそうだということだが、発熱のタイミングが微妙のなので、午後からまた検査に来るように言われた(インフルエンザであれば、発症してからの時間がある程度経たないと検査に表れない可能性があるため)。
 
で、ここで言いたいことは、インフルエンザが流行っているようなので、とくにお子さんがいる家庭では気をつけましょう。ということではない。
問題が起こったときには、すぐに対策を考えるのではなく、また原因を追求するのでもなく、どこに問題があるのかを確認しましょう、ということ。
よくコンサルティング会社が使うフレームワークであったり、また製造業の改善活動で使う枠組みで、問題(Where)→原因(Why)→対策(How)の順番で考えましょう。というものがある。
問題を設定し間違えると、いくら原因追求しても、いい対策を考えても、的外れになることがありますよ、ということである。
何かの問題に対応するには、最終的には何らかの打ち手を考えないといけないので、ついつい対策(How)を考えてしまいがちである。
今回の我が家のケースでは「消毒しよう」という対策を思い至った。消毒自体は別に悪いことではないし、緊急事態の可能性もあるのでとりあえず対策をするのは悪いこととは言えないが、リソースの無駄遣いにつながることもある。なので、とりあえずはちょっと落ち着いて、まずは症状がどうなのかを整理して、それであればどういう原因が考えられ、その原因の可能性が高いものを仮定して対策を打つ、くらいの余裕は必要だなと思った。
 
娘のほうは、とりあえず点滴を打ってもらって、(点滴の針の痛みで手が痛いとは言っているが)お腹の痛みはなくなったようなので一安心。ゆっくり休んで、午後からの検査に行ってこよう思う。
 
ということで、慌てるような事態のときこそ、慌てて手を打つのではなく、いったん状況を確認しましょう、というお話でした。